記憶に残るハプニングレース
昨日の神戸マラソンを振り返って
早朝に家を出て、会場へと向かった。三宮駅は既にたくさんのランナー達でいっぱいだった。スタート地点では、バタバタと打ち合わせが行われていた。
ペースセッター控室に入って、他のペースセッターと会話しながら、レースに向けての準備を進めて、準備完了後、今回参加した同期5人で記念撮影をした。本当に懐かしい顔ぶれであった。
その後、スタート付近まで移動し、ゲストランナーである元オリンピック選手の小林祐梨子選手と記念撮影を行い、レースへと向かった。
今回、同期であるFくんと初めて3時間半のペースセッターを一緒にすることになったが、F君は、肉離れを起こしている状態での参加であった。それを心配していた私は、スタート直後から彼の方をちょくちょく観察していたら、3km前後くらいから大量の汗をかいていた。これはかなりきついのだろうと推測したので、敢えて何も言葉を掛けなかった。私の記憶では、18km付近で、話をしたり、掛け声をかけたりするようになったので、少し安心した。
・・・と思いきや、20kmを少し過ぎた辺りで、落とし物をしたランナーがそれを拾おうと、逆走してきてかがんだところにF君が衝突し、回転したような形で転倒して後頭部を強打したのを見て、周りのランナーも含めてみんなが「大丈夫ですか」と声を上げた。私は心配しながらもそのまま進んだ。状況からして、彼は棄権になるだろうと思った。その後も、たまに後方を振り返りながら走った。
暫く走った辺りで、後方のランナーの方々の「大丈夫ですか？」という言葉を聞いて、振り返ると、彼がそこにいた。私も「大丈夫なん？！」と言うと、彼の得意のカマンベールの表情で「大丈夫。」と答えた。少し安心した私は、その後仮設トイレに行った。トイレ中のロスを後ろから追掛けて、追い付いた時に、彼の後頭部から流血している後姿を見てびっくりした。これは止めるべきではないかと考えて、声掛けたが「大丈夫」と笑うので、そのまま走り続けた。それから色々と考えながら走った。「肉離れ」に「流血」この状況が立場が代わって私だったらどうしていただろうか。痛みや辛さは当の本人にしかわからないので、何とも言えないが、心が折れていたかもしれない。
彼は、とても強い選手であったし、いつもだてに母校のユニホームを着て出ているだけではないなぁ…と報徳魂を感じた。その姿が私にとっては力に替えれた。
色々とハプニングがあったが、なんとかゴールができた。3時間29分46秒くらいだった。インパクトが大きかっただけに思い出に残るレースとなりそうだ。
レースを終えて、控室に戻ると、またもビックリ！そこには、ゲストランナーであるソウルオリンピック・バルセロナオリンピックの男子マラソン4位の中山竹通さんの姿があった。ペースセッターの息子さんをに用事があって来られていたみたいだ。
私は、高校時代(28年前)に、長野県の黒姫高原で行われていたダイエー合宿に参加させてもらって、当時の中山選手にお会いたことがあったので、そのことを伝えながら、記念撮影をお願いした。中山さんが、「お互いそんなに年をとったということだなぁ…嫌だなぁ。」と言われて同感した。その後、当時の福岡国際マラソンや、東京国際マラソンなどのお話や、現在の市民マラソン大会のことなど、貴重なお時間を頂き、ラッキーだった。
後ろで写真に写るF君。この写真では元気そうで安心したが、この後も無事であることを祈る。
その後、弁当だけでは足りなかったので、ブースで並んで牛丼を買った。
並ぶのが好きではないので、ビールは2杯一気に注文した。牛丼は、格別にうまく感じた。
今年は、私の昨年のリベンジが果たせたことが何より良かった。
昨年、マラソンの厳しさを味わい、今年もまた違った形の厳しさを学んだ。マラソンは、距離も時間も長いので、その分、良くないことが起こる可能性も増えるので、すべてが上手く噛み合わなければいけないと感じた。
また、今年も沿道の応援にとても励まされたので、感謝したい。
本日の練習は、8kmジョグ。
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